塾に通っている子どもと、通っていない子どもでは、学力や成績に差が出るのは事実です。今回は、塾通いでどれだけの差が出るのか、また、成績が良い子どもの家庭の特徴について詳しく解説します。最後までお読みいただければ、子どもの成績に関する悩みを減らすヒントが得られるはずです。
塾に通っている子どもと通っていない子どもの学力差はどれくらい?
「塾に通うことで学力にどれほどの差が生じるのか?」という疑問は、多くの保護者がもつものです。
実際のところ、学力差が出るかどうかは一概にはいえません。ただ、通塾は子どもの成績にある程度の影響を与えると考えられます。
勉強が苦手な子どもの場合
勉強が苦手な子どもは、計画的な学習や自己管理が難しい傾向にあります。
そのため、塾に通っていない場合は、学習のペースが乱れやすく、結果的に塾に通っている子どもに比べて成績に差がついてしまう場合が多いです。周りと比較されるとモチベーションが下がり、学習意欲を失ってしまいかねません。
勉強が得意な子どもの場合
勉強が得意な子どもは、自己学習ができるため、塾に通わなくてもそれほど差が出ない場合もあります。
とくに、学校の授業をしっかり理解し、自主学習によって知識を定着させられる子どもは、塾に頼らなくても成績の維持が可能です。しかし、自己流の勉強法には限界があり、保護者の適切なサポートが重要です。
学年別の通塾率と成績の関連性
子どもが塾に通う割合は学年によって異なります。
とくに中学3年生では通塾率が最も高くなり、高校受験に備えるために多くの子どもが塾に通っています。
小学生
小学3年生ころから通塾率が上昇し始め、とくに高学年になると通塾する子どもが増加します。
学校の授業内容が難しくなり、塾での補習が必要だと感じる家庭が多いようです。
中学生
中学生になると、定期テストや高校受験が意識されるようになり、通塾率が大幅に増加します。
とくに中学3年生では、受験対策のための通塾がほぼ当たり前となっています。
高校生
一方で、高校生の通塾率は中学生に比べて低くなります。
原因は、推薦入試の選択や、進学を希望しない生徒の増加にあると考えられます。また、自宅学習で十分に対応できる生徒も少なくありません。
成績が良い子どもの家庭に見られる5つの特徴
成績が良い子どもには、塾に通っているかどうかに関わらず、家庭での環境や親のサポートが大きな影響を与えている場合が多いです。
以下では、成績が良い子どもの家庭に共通して見られる特徴を5つ紹介します。
子どもの良い面を認める習慣がある
成績が良い子どもの家庭では、親が日頃から子どもの努力や成果をしっかりと認め、積極的に褒める習慣があります。
このような親の姿勢は、子どもにとって自尊心を育む大切な要素となり、「もっと頑張ろう」という学習意欲の向上につながります。
たとえば、テストの結果が出たときに点数だけを評価するのではなく、「ここまで頑張ったんだね」と努力そのものを認めることが、さらに次の挑戦への意欲を高める要因となります。
学習に集中できる環境を整えている
成績が良い子どもの家庭では、学習に集中できる環境が整えられています。
具体的には、静かな勉強部屋や、テレビやスマホの誘惑が少ない場所です。また、勉強に必要な教材や参考書が手に取りやすい状態に整えられており、子どもが学習をスムーズに始められる環境が準備されています。
整った環境があると、自然と勉強に取り組む習慣が身につき、集中力が向上します。
保護者が学習のサポートをしている
成績が良い子どもの家庭では、親が子どもの学習をしっかりとサポートする姿勢が見られます。
たとえば、定期的に学習スケジュールを確認し、進捗をチェックして、子ども自身が目標に向かって取り組む力をサポートします。また、テスト前には一緒に学習計画を立てたり、わからない部分のフォローを行ったりするなど、親子で学習に関わることが多いです。
すると、子どもは学習に対して前向きな姿勢を持ち続けられ、成績向上につながります。
規則正しい生活リズムを大切にしている
成績が良い子どもの家庭では、学習だけでなく、規則正しい生活リズムも大切にされています。
十分な睡眠やバランスの取れた食事は、子どもの集中力や体力をサポートし、学習の効率を高めます。多くの場合、とくにテスト前や長期休暇中も、決まった時間に起き、決まった時間に勉強を始めるなどのルールが徹底されています。
自主性を尊重する
成績が良い子どもの家庭では、子どもの自主性を大切にする姿勢が見られます。
親が過干渉になりすぎず、子どもが自分で学習計画を立てたり、勉強に取り組む時間を決められるようにサポートします。自主性を育むと、子どもの自己管理能力を高め、子どもが将来的に困難な課題に直面しても自分で対処できる力を養います。
まとめ
この記事では、通塾がどれだけ学力に差を生じるのかや、学年別の通塾率と成績の関連性について解説してきました。また、成績が良い子どもの家庭に見られる特徴についても述べています。結論として、塾に通っている子どもと通っていない子どもで差がつくかどうかは、子どもの性格や勉強に対する姿勢、家庭環境によって大きく異なります。とくに勉強が苦手な子どもにとっては、塾でのサポートが必要になる場合が多いですが、勉強が得意な子どもは自主学習による成績の維持も可能です。いずれにしても、家庭でのサポートや学習環境の整備が、子どもの成績向上に大きな役割を果たします。ただ、家での学習だけでは成績がふるわない場合には、塾も検討してみましょう。まずは体験授業を受けてみて、塾が子どもに適しているかどうかを判断するのもひとつの方法です。
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