小学校よりもグッと勉強のレベルが上がり、学力に差が出てくる中学校。さらに高校受験を控えていることから、塾への入塾を考えている保護者の方も多いでしょう。数多くの塾がありますが、子どもに合った塾を選ぶことが高校受験合格への近道です。そこで今回は、高校受験を控えた中学生の塾選びのポイントをご紹介します。
中学生の塾選び!入塾前に知りたいこととは
子どもの塾を選ぶとき、どこの塾が合っているかわからないと悩む保護者の方は少なくありません。そこでまずは、塾選びの前に知っておくべきことをご紹介します。
受験合格の秘訣は情報収集にあり
高校受験をするにあたり、必ずしも塾に行く必要はありません。しかし、今や多くの受験生が塾に通っています。学力を上げるためなのはもちろんですが、塾は受験情報が豊富なのも大きな理由です。塾は志望校の出題傾向や出題レベルといった受験情報を多く持っており、より志望校に合った受験勉強を提案してくれます。
どれだけ学力が高くても、志望校の出題傾向や出題レベルがわかっていなければ不合格になってしまうこともあるのです。そのため、受験情報の収集をするためにも、高校受験に向けて塾に通うことをおすすめします。
受験勉強には塾のサポートが必要
受検勉強は、学校の授業のほか、自習時間がもっとも大切とされています。中学3年生の受験生は、平日1日2時間以上、休日1日8時間以上の勉強時間が必要ともいわれているのです。しかし、自宅だとどうしても集中できなかったり、わからない問題があったときに聞く人がいなかったりして、なかなか自習時間の確保は難しいでしょう。
そこで塾の出番です。塾では、受講時間以外にも自習ができます。自宅よりも集中できる環境が整っているほか、わからない問題があれば講師に聞くこともできるのです。このように、受験勉強には塾のサポートが必要とされています。
塾に通い始める時期はいつ?
高校受験を控えた中学生は、いつから塾に通い始めればいいのか悩む保護者の方も多いでしょう。塾に通い始めるベストタイミングは、中学2年生の夏ごろといわれています。
高校受験で出題される問題の半数以上は、中学1.2年生の単元です。そして当然ながら、中学1年生の単元よりも中学2年生の単元のほうが難しくなります。よって、中学1.2年生の単元でつまずかないためにも、中学2年生の夏ごろから塾に通い始めるのがおすすめです。
塾選びの決め手は?失敗しない塾選びのポイント
ここからは、実際に塾を選ぶときの失敗しないポイントをご紹介します。
集団塾か個別塾か選ぶ
塾選びで最初に考えるべきことは、集団塾と個別塾のどちらに通うかです。集団塾は、レベルの高い授業を実施する塾が多く、さらに個別塾よりも費用が安い傾向があります。一方、個別塾は一人ひとりの生徒に合わせたカリキュラムを作成してくれるのが特徴です。ただし、集団塾よりも費用が高くなります。
志望校が難関校で、わからない問題があっても自分から講師に質問できるという子どもは集団塾、専用カリキュラムに沿って勉強したかったり、あまり積極的に質問できなかったりする子どもは個別塾がおすすめです。
志望校は公立か私立かで選ぶ
志望校が公立か私立かによっても、塾選びは大きく変わります。とくに志望校が私立高校の場合は塾選びに注意が必要です。私立高校の入試問題には、教科書に出てこない問題が出題されます。そのため、私立高校の受験情報に強い塾に通うのが必須です。志望校の合格生徒数や合格率をもとに塾を選びましょう。
地域密着型の塾か、全国チェーンの塾かで選ぶ
集団塾でも個別塾でも、地域密着型の塾と全国チェーンの塾があります。地域密着型の塾を選ぶときは、開校してから長い間地域に根付いていて、さらにある程度規模が大きい塾を選びましょう。地域密着型の塾は、地元の受験情報に強いという特徴もあります。
一方、全国チェーンの塾は、全国の難関高校に合格できるようなカリキュラムが組まれています。他県の高校を受験したいという場合は、大手全国チェーンの塾がおすすめです。ただし、大手全国チェーンの塾を選ぶときは、合格者数や合格率でその塾の実績を確認してください。なぜなら大手全国チェーンの塾は、塾長によって指導力に差があるからです。
どうやって探す?ぴったりな塾の探し方
実際に塾を選ぶときは、どんな方法で探せばいいのでしょうか。塾の探し方を見ていきましょう。
インターネットで検索する
まずは、インターネットで検索してみましょう。塾のホームページはもちろん、最近は学習塾の比較サイトもたくさんあります。複数の塾を比較検討してみて、子どもに合う塾を絞り込んでいきましょう。
気になる塾の資料請求をする
気になる塾があったら、資料請求をしてみましょう。ホームページよりも細かく塾の情報が記載されています。
実際に通っている生徒の口コミを見る
実際に通っている生徒の口コミを見るのも、塾選びには大切です。実際に通っている人が近くにいれば、どんな雰囲気の塾か聞いてみましょう。ホームページや資料にはない情報も聞けるかもしれません。
体験授業を受けてみる
通いたい塾が決まったら、入塾前に必ず体験授業を受けてみましょう。ホームページや資料では子どもに合っていると思っても、実際に授業を受けてみたら合わなかったなんてこともあります。体験授業を受けてみて、授業の難易度やスピード、塾の雰囲気が子どもに合っているか確かめましょう。
塾にかかる費用を確認する
保護者の方にとっては、塾にかかる費用も大切です。入塾前に、どのくらい費用がかかるのか確認しましょう。
個別塾の場合は、科目単位の費用設定がほとんどです。何科目塾に通うのか、夏休みなどの長期休暇の際の講習はどのくらいかかるのかなどを確認しましょう。
集団塾の場合は、3教科や5教科がセットで月会費を支払う形が多いです。個別塾よりは安いところが多いですが、特別講座などに費用がかかることもあります。毎月の月会費以外にかかる費用も計算しておきましょう。
まとめ
高校受験は、子どもの将来に向けての大切な一歩です。可能性を広げてあげるためにも、塾選びは失敗したくないという保護者は多いでしょう。どこの塾に通えばいいのかわからないという保護者の方は、ぜひここでご紹介したポイントを押さえながら、子どもに合った塾を選んでください。正しい塾選びをして、親子で高校受験に合格しましょう。
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